視的生活
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多比良港

多比良港

多比良港
多比良町

島原での取材先は、島鉄湯江という駅が最寄りでした。
取材後、ご厚意で隣の多比良港まで車で送って頂きました。
島原半島の地図を見て、漠然と面白そうな町だと思ったのが多比良町を歩こうと思った理由ですが、何とそこがサッカーで有名な国見高校のある場所だとは知りませんでした。
公園のトイレにはサッカーボール、街灯にもサッカーボールとカニがデザインされていました。
ここからまた、将来の日本代表チームのストライカーが育ってゆくのでしょう。

島原にしろ多比良にしろ、海沿いの町ではどこへ行っても、赤く錆ついたものに目が止まります。内陸の京都育ちの私が子供の頃に目にしていたのは、父親が常に磨いていた西陣の織機の光沢でしたから。
きっと、私の中にある海への憬れは、錆への憬れでもあるのでしょう。

_2004.2.15