視的生活
-069-
西三国

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豊南町
西三国

異常気象と自然災害が続いた今年、その最後になって、記憶にないほどの大災害が発生した。
警報の遅れや対策の必要性が叫ばれている中で、私たちの生活の脆弱さと幻想を、そして、常に貧困層に最も大きな被害がおよぶのだということが露にされる。2004年という年は、そういう機会をこれでもかとばかりに繰り返した。
「古代文明」が、一夜にして消滅した、という話を、私たちは何度も聞いて知っている。その消滅は、「古代」であったからという理由ではないはずだ。
およそ、私たちの「文明」は、「高度」になればなるほど、その恩恵と共に「危うさ」と「幻想」が増大する。「腐敗」もまた…。
自然を「制御」「征服」できると信じ、数多の核兵器まで持ってしまった人類こそが、真の「絶滅危惧種」であるのかも知れない…。

_2004.12.29